いつのまにか仲直り
放鳥時、御殿の扉を開けると、王子はさっそうとリビングに飛び出し、一回りした後はしもべの頭や肩に止まってくださることが多くなりました。
王子のご病気が深刻だった頃は、こうやって、当たり前のようにしもべに止まってくださるようになるなんて思いもしませんでした。
あの頃は、嫌がっているのにむりやり王子の体を掴んでお薬を塗っていたので、しもべを怖がられるようになってしまったのですよね。
王子が元気になるためには嫌われても仕方ない…と思いましたが、近づくだけで王子に警戒されるのはなかなか辛かったです。
その後、王子のがんばりによって体調はどんどん回復し、同時にだんだんと心を開いてくださるようになりました。
焦らずに、少しずつ時間をかければ仲直りできるということを、王子に教えていただきました。
王子には感心することばかりです。
いつも、ありがとうね。