何を訴えているの?
しもべの指にお止まりになった王子、何をするでもなく、そのままじっとしていらっしゃいます。
羽繕いすることも、お歌を歌うこともせず、何分間も、黒くてまあるいお目々で、しもべを見つめ続けていらっしゃいました。
こういうとき…王子は一体何を考えていらっしゃるんでしょうね。
何かを訴えたいのか、それとも、ただしもべのそばにいたいと思って下さってるのか。
しもべのことがお嫌いなら、こんなに長い間指に乗ってはくださらないだろうから、喜んでいいのかな?と思ったり。
そんな時間がしばらく過ぎると、王子は「ピィ!」と可愛い声でお鳴きになり、指を降りてテーブルの上で遊び始めました。
王子、今日もありがとうございます。
王子がずっと止まっていて下さったので、王子のあんよから幸せをたくさん分けていただきましたよ。